SPP測定はどのように測定するか?(臨床上での注意点や考え方など)

(2)基本的な測定方法、部位 <下肢血流のスクリーニングを目的とする場合>

左記のように、スクリーニングにおいては、足部の足背側と足底側を評価することを基本とし、より簡便に評価する場合は、足底側の1箇所で評価します。

下腿前面は前脛骨動脈(ATA)→足背動脈を経由して足背の多くを栄養し、下腿後面は後脛骨動脈(PTA)→内側および外側足底動脈を経由して末梢まで栄養していますが、解剖学的に足部の血流は、足底側の血流の影響が大きいと考えられるため、スクリーニングにおいては、足底側の評価を行います。
足背部、足底部の評価に加えて、第1趾を評価することで、より足趾末梢側の情報も得られます。